郡上本染、伝統が息づく“藍”を知る
15代続く渡辺染物店(天正年間創業)は、日本古来の藍染「郡上本染」を今なお継承しています。城下町の面影を残す郡上八幡には、近隣の川や山の湧き水を引いた水路が張り巡らされています。
指まで藍色に染まりながら、丁寧に何度も繰り返し染め、濃く深い藍色を出す渡辺一吉さん。郡上八幡の水の恵みに感謝しながら、伝統と真摯に向き合う姿が印象的でした。
訪ねた人:渡辺一吉さん
郡上市重要無形文化財「郡上本染」の伝承者で、渡辺染物店の15代目店主。父の故庄吉さんは岐阜県重要無形文化財技術保持者。伝統技術を受け継ぎながら、現代に合った新商品の開発にも力を入れる。
薬草、草木染…息づく「春日の宝」を体験
在来種のお茶が栽培され、「薬草の宝庫」として知られる春日(かすが)では、薬草を使った暮らしが今も日常として息づいています。
そんな暮らしを垣間見ることができるのが、「麻処さあさ」の田口寿子さんが企画する薬草の草木染体験です。田口さんは昔から受け継がれる住民たちの生活の知恵に感銘を受けて移住を決意した人。散策しながら春日の魅力をたっぷり教えてもらいました。
田口寿子さん
薬草文化の根づいた春日に魅了されて移住。麻を使った手作りの衣類や小物を販売する「麻処さあさ」を夫婦で営む。草木染の体験やゲストハウスを運営する。
伝統から現代へ、受け継がれる岐阜和傘の魅力
美濃和紙や良質な竹が手に入りやすい場所であったことから、岐阜市では江戸時代から和傘の生産が受け継がれていました。昭和20年代の最盛期には年間1千万本以上を生産。洋傘の流通や、後継者不足などによって衰退していきましたが、令和4年3月に国の伝統的工芸品に指定されるなど、再びその魅力に注目が集まっています。伝統を受け継ぎながら現代の生活に合う新しい和傘を生み出す和傘職人の河合幹子さんに話を聞きました。
訪れた人:河合幹子さん
和傘ブランド「仐日和」代表。(一社)岐阜和傘協会監事。広告代理店や税理士事務所で勤務した後、27歳の時、叔父で老舗和傘問屋「坂井田永吉店」の店主からと誘われ、和傘職人の道へ。
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