2月の下北沢病院コラム
「今から始めたい花粉症対策」
リウマチ科 松本 拓先生
少しずつ近づく春の訪れ。それは、花粉症に悩む人にとっては憂鬱な季節の始まりを意味します。
体内に入った花粉に対して免疫機能が過剰に反応し、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといったアレルギー症状が現れるのが花粉症。日本では近年、特に春先には国民病といわれるほど多くの人が苦しんでいます。春に舞う花粉のトップバッターはスギですが、関東地方では毎年2月上旬頃から飛散が始まります。症状が強いと自覚している人は、できるだけ早めに病院へ行き、シーズン前から薬を飲みましょう。本来は飛散開始の2週間前ぐらい、つまり1月のうちから飲み始めるのがベストといわれますが、今からでも遅いということはありません。早め早めの対策が肝心です。
症状が出てしまったら、もっとも重要な対策はなるべく花粉を避けることです。マスクやメガネをつけて鼻、口、目をガードし、衣服はナイロンなどつるつるした素材のものを選び(ウールなど表面に凹凸のある素材は花粉を引っ掛けるので)、家に入る前には上着を脱いで表面を払うなど、とにかく室内に花粉を持ち込まない工夫を。空気清浄機の使用も効果的です。
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