炭虎

炭焼きの「炭」と、韓国の動物で「強さ」を象徴する「虎」を店名に持つ焼き肉店。

お肉を食べてパワーアップできそうなワイルドなネーミングだが、店内はいたって洗練された上品な設え。

オフホワイトの壁と韓国風の透かし格子、机と椅子はダークブラウン。

間接照明で仄かに明るい店内は、清楚で穏やかな雰囲気となっている。

「焼き肉＝男性」というイメージを払拭し、女性客やカップル、家族連れにも入りやすい店作りは、ご主人,伊澤勝巳さんの奥様のセンスが活かされているのだ。

そんなマイルドテイストな焼き肉屋さんとあって、ご近所への配慮も怠らない。

「どうせやるなら気持ちよくやりたい」と、近隣になるべく不快感を与えないよう、無煙ロースターを使用するなど、煙が出ないよう設備を整えている。またダクト管などで場所を占拠されることもないので、店内はスッキリ、広々としている。

お薦めメニューは「特タンの厚切り」2300円や「特ハラミ厚切り」2500円、豚の喉仏を極細にした軟骨チップ「ドーナツ」650円,魚を使った辛いスープで作ったおじやの「テグタンクッパ」900円、などなど。その他、海鮮料理も揃い、もちろんホルモンも充実している。

 全体に本場韓国の味を日本人の口に合わせて食べ易くしてあるので、ホルモンのコリコリ（ハツもとの豚版）650円などは女性にも人気の一品だ。

また、自家製キムチは発酵させているのでまったり感があり、パリッとしたチヂミと並んで定番の人気メニューだ。

さらに、一手間かけて骨を抜いてある「骨なし豚足」600円はとても食べやすく、「差し歯でも食べられます」と、ご主人の細やかな心配りがうかがい知れる。

すっきり辛口「虎マッコリ」ボトル3000円。

「ホッピー」450円は白も黒も揃えて提供。

ドリンクメニューも豊富に取揃えている。

15年焼き肉に携わってきたご主人。焼き肉の魅力は、視・聴・嗅・触・味という全身の五感を刺激する所にあるという。「これからも韓国料理を大切に伝えて行きたい。」在日韓国人であるご主人は、心の故郷である韓国の、素晴らしい食の世界をこよなく愛し、日本人の口に届けてくれるのだ。

場所はJR五反田駅西口から徒歩３分。桜田通りを横断し、ナチュラルローソンと三菱UFJ銀行の間の道をソフトバンクを目指して進み、その１本奥の角にある。斜め前はローソン。