当院は開設以来土、日、祝日(ゴールデンウィーク、シルバーウィーク、年末年始以外)も休診せず診療をつづけています。医師も固定した眼科専門医師2名で代診の医師もなく責任をもった診療を行ってきました。当院は新宿駅西口から徒歩1分程度と交通の利便性もよく(現在は小田急デパートの工事や新宿西口ロータリーの工事で通行がやや悪くなっていますが小田急ハルクの1階部分や新宿Lタワーを目標に受診していただければ受診しやすいとおもいます。)ご足労なく受診いただけます。
火、水、金、土の2時30分からは医師2診療体制になりますのでお待ちになる時間が短くなります。
蛇足かもしれませんが早期発見、早期治療の点で重要な項目を羅列させていただきます。
これまで予防医療に力をいれてまいりました。特に飛蚊症、光視症などの網膜剥離の早期症状に関連した症状の患者様は早期状態で網膜裂孔が発見できれば即日治療し日常生活に負担なく生活できるようこころがけてきました。飛蚊症は病的なものでない場合が多い症状ですが網膜裂孔が発症していた場合にはしだいに進行して視野異常を起こしたり高度の視力障害を起こすことになる場合が少なからずあります。飛蚊症が急に増加したり光視症を急に発症した場合には眼底を周辺まで診察して病変がないことを確認することが重要です。網膜剥離が進行した場合には総合病院に入院し眼科としては最も大変な手術を受けることになります。手術後も視野の欠損が残ったり高度の視力障害が治癒しない場合もあります。健診にたとえるなら無症状の時胃カメラの検査を受けポリープが見つかった場合切除しがん細胞が見つかれば多くの場合手術もせず治癒してしまう場合が多いと思われますが腹部に何らかの症状が発症してから胃カメラを行いがん細胞が発見された場合には周辺の臓器にがん細胞が浸潤したり他の臓器に転移して大手術を行っても死に至る場合が多いのと似た現象で病気は早期発見早期治療が重要です。
失明疾患の1位は緑内障、2位は糖尿病網膜症、3位は網膜色素変性症、4位は加齢黄斑変性症(調査した年代により変化します)とされていますが緑内障が1位の理由にはほとんどの緑内障が正常眼圧緑内障であり自覚症状がなくゆっくりと進行するタイプの型だからです。症状を自覚した場合は末期のもので薬や手術による治療を行ってもやがて失明します。(緑内障は強い眼の痛みを伴い急激し視力が低下する急性閉塞隅角緑内障と正常眼圧緑内障などのように長期にわたって視力が維持される2つのタイプに大きく分類されますが、急性閉塞隅角緑内障の場合は症状が激烈なため放置する患者様はいないでしょう。そのためすぐに総合病院を受診しレーザー治療、緑内障手術、水晶体再建術などでまず治癒します。急性閉塞隅角緑内障の場合は眼内の水が静脈に流れ出る部位でせき止められたため発症するものなので手術で水の流れを正常化させれば治癒します。(私が勤務医だった20年の間にこの状態で失明した患者様は1名もいませんでした。)正常眼圧緑内障は初期の場合自覚症状はありませんが確実にゆっくりと進行していきます。この場合の視神経が脆弱な体質の患者様が加齢現象により視神経線維層がゆっくりと減少し自覚症状なしに進行していきます。早期の場合は点眼薬で予防できる場合が多いのですが自覚症状がないため途中で点眼薬の使用を中止してしまう患者様が多くいらっしゃいます。一度消失した視神経は再生させることはできませんのでこの病態で末期になった患者様は手術を行ってもいずれ失明します。(正常眼圧緑内障の手術は視神経を再生する手術ではなく眼内の水を外に流してできるだけ眼圧を低くするための手術で根本的な手術ではありませんので視力の長期維持は困難で最後は失明にいたります。)繰り返しになるかもしれませんが緑内障はすべて手術で治癒すると考えている患者様が多くいらっしゃるようにおもわれますが現代の医学では神経の再生は不可能なので正常眼圧緑内障の治療は早期発見と点眼薬の持続的投与が重要です。したがって早期発見のため30歳台くらいから症状がなくても眼圧、眼底(眼底の検査は散瞳薬を用いなくても視神経乳頭と周辺の色調を見るだけで検査ができます。)できれば三次元眼底検査装置OCTをもちいた検査、状態によっては静的量的視野検査をうければ早期から緑内障の発見ができ極端かもしれませんが一生緑内障による失明が予防できる可能性があります。
3位の網膜色素変性症には現在治療法はありません。
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