七十二候の
「蟄虫坏戸(すごもりむしとをとざす)」
9月28日〜10月2日頃
3月の啓蟄の時期に現れる七十二候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」と対になるのが、晩秋から初冬にかけての七十二候「蟄虫坏戸」です。
“啓”という字には「開く」という意味があり、春に虫たちが戸を開けて地上に出てくる様子を表しています。一方、今回の“坏”には「閉ざす」「埋める」といった意味があり、虫たちが再び地中に潜り、巣ごもりを始める様子を表しています。
少しずつ寒さが増してくるこの時期、虫たちは種類にもよりますが、気温が15℃を下回るようになると越冬の準備を始め、冬眠に入るようになります。自然のリズムを感じながら、季節の移り変わりに目を向けるきっかけになる候のひとつです。
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