目黒駅からでも徒歩12分、中目黒からでは徒歩15分という決してアクセスがいいとはいえないこのお店「every TOKYO」。目黒川や桜並木の自然の気配を身近に感じさせるロケーションに佇むギャラリー・バーだ。
ランチタイム、目黒界隈の会社員やOLさんたちが特製カレーランチに舌鼓を打っている隣で、近所の年配夫婦がまったりとティータイムを過ごしている。かと思うと、夕方になれば、何やらワイワイガヤガヤとワインやハイボールのグラス片手に盛り上がる人たちで店内ははち切れんばかり! この店、ナニモノ!?
オーナーは、元々ファッション業界で働いていたのだが、どうしても飲食をやりたくてこの店を開いたのだそう。「いろんな人が来て、話せる店にしたくてバーにしたんですよ」そこで選んだこの場所。しかし、バーだけではもったいないスペースだ。「何かしらやっていた方が面白いですし」と、ギャラリー・バーというコンセプトに決定となった。「個展やイベントをやりつつ、バーもやってるって感じかな(笑)」。
「月に2・3回来てくれるお客さんは、『来るたびに違う雰囲気だねぇ』って言いますね」と、どこか人ごとのようなオーナー。それもそのはず、最低でも月に1回、多い時では2週間サイクルで、展示会や個展、イベントなどが行われている。店企画のオリジナル・イベントもあれば、「every TOKYO」の空間が気に入り個展を開きたいというアーティスト側からの持ち込みもあり。2009年4月のオープン以来、ユニークな企画でも注目されている。モノ書きがトークショーをやったり、映画監督が公開収録をやったり!
もちろん、ちょっとしたパーティや時間貸し、例えば「誕生会の貸し切りなんてできない?」といったさまざまな要望にも対応している。「基本的になんでもOKなんですよ。そこからいろんな巾が広がるでしょ」
そんなイベントの多さから、夜のバータイムに集うのはアーティストやクリエイターたちが多いが、もちろん地元客にも人気だ。ふらりと一杯!と立ち寄れる雰囲気になじみ、壁にかかったイラストに興味を引かれる地元客もいれば、イベント目当てに訪れて「every TOKYO」の空気のファンになる客も。「いろんな人が来て、気さくに話せて……、そこから人の繋がりとか好きなものとか、広がってってほしいですね」
【メニュー】
生ビール(サントリープレミアムモルツ) ¥580
グラスワイン(赤・白) ¥460
ボトルワイン ¥2,630~
(スパークリングやシャンパンもあり)
焼酎(芋、麦、米、しそ、他) ¥510~
日本酒 ¥790~
カクテル ¥610~
その他スピリッツや梅酒など、いろいろ揃っている。
フードメニューもおつまみ系から、スパなどの食事系も柔軟に対応。とにかくどんどん聞いてみるべし!
アクセスは、目黒駅からなら、権之助坂を下り、目黒川を越えて右折、川沿いに歩き、目黒区民セ ンターを過ぎ田道橋を左折してすぐ。
中目黒駅からは、山手通りを大崎方面へ直進、 田道交差点(ローソン手前)を左折して20m右側1 Fだ。