自分の「ものさし」を問い直す
私事で恐縮ですが、私には大好きな母方の祖母がいました。祖母は新潟市の松浜に叔父夫婦と住んでいたのですが、昨年の7月、98歳で亡くなりました。祖母の家は津南町の下船渡というところにあり、織物を営んでおり、私はよく遊びに行ったものです。
私の通っていた小学校は新小と同じように各学年1クラスの小さな学校でした。そこから進学する中学校は1学年3クラス。しかも、私にとっては家から見える近くの中学校ではなく、2?以上歩いていく遠くの中学校。近所で仲のいい友達とも離ればなれになってしまいました。その上、クラス分け発表でも私と仲のよかった2人がそれぞれ別のクラスになっていました。
とても不安だった私は、祖母に正直に進学に関わる不安と愚痴を言ったことがあります。祖母は私の話を一通り聞くと、近くにある竹のものさしを私に見せて言いました。
けいちゃん、大事なのは心の中にある「ものさし」だよ。けいちゃんは今自分のことだけを考えているでしょう。それは自分だけの「ものさし」で考えているからだよ。それで全部を決めたり考えたりしちゃだめなんだよ。けいちゃんだけでなく、新しい先生も友達もみんな不安だと思うよ。新しい先生や友達と仲良くなりたかったら、自分がこうしたいという「ものさし」だけで全てを決めてはだめなんだよ。相手のことを考えられる「ものさし」をもってごらん。そうすれば、見える世界が変わってくるよ。きっと中学校でもがんばれるようになるからね。
と教えてくれたのです。
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