(公開日:2013.01.23)
郡上乃地酒 元文 寒仕込み
創業元文五年(1740年)の布屋原酒造場では、新酒の寒仕込みが始まっている。
創業当時の蔵で、地元の米、水、造り手にこだわり、当主みずから杜氏として「郡上乃地酒元文」を造り続けており、今年も寒仕込みが始まった。酒米は、酒造場専用田圃で収穫した「あきたこまち」、敷地内にある古井戸からの水、そして優良清酒酵母「花酵母」で仕込む。「花酵母」は、東京農業大学酒類学研究室 中田久保教授が、長年の研究の結果、自然界から新しい清酒酵母を分離する画期的な方法を確立し、分離培養された花からの贈り物というにふさわしい酵母である。高い香気特性と優れた発酵能をもち、花の香りをさせるのではなく、従来の日本酒に存在するいろいろな香りや味の個性をより増幅促進する力を持ち、これまでの日本酒の概念を変えてしまうほど。
現在国内で30余りの造り酒屋が花酵母で仕込んでいるが、すべての仕込みを花酵母に切り替えたのは布屋原酒造場だけ。
今年は、25種類ほどある花酵母のなかから、「菊」「桜」「カトレア」「月下美人」で仕込みを行い、花言葉と共に花に想いを託した酒造りを行っている。
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