父母と教職員の会 会長挨拶「〈心の〉源泉」
2025.05.14
私事で恐縮ですが、back
numberの清水依与吏さんの作る歌詞によく感動しています。その中の一つ『手紙』という曲にこんな一節があります。
「嬉しいことがあったときに誰かに言いたくなるのは 自分よりも喜んでくれる人に育ててもらったからなんだろうな」「膝すりむいて帰った日は なぜか僕より痛そうで そんな記憶が形を変え 今も 離れていても 守られているんだ」
この曲を聴くたびに、親への感謝が湧いてきます。しかし、一方で、「将来、自分はそんな風に思ってもらえる親になれるのかな......」という不安に駆られることがあります。
時はVUCA時代へと突入し、学校でも「問いを立て、自ら調べ、表現する」探究的な学びを通して、正解のない課題に挑戦することが当たり前になってきました。目下、生成AIの進歩は凄まじく、学びのスタイルも大きく変化しています。
しかし、だからこそ、子どもたちが安心して挑戦するための「<心の>源泉」が必要です。それをつくるのが、家庭であり、地域であり、私たちPTAの役割だと感じています。冒頭の『手紙』の詞で感じるのは、「源泉」としての大人の存在です。PTA活動の一つひとつは、ささやかな時間かもしれませんが、「源泉」をつくるきっかけになってくれると信じています。たとえ、どんなに時代が変わっても......。
末筆になりましたが、日頃よりPTA活動にご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございます。本年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
会長 田中 学