No.244 世界のアンティークしおり展
令和5年5月12日〜8月6日(金・土・日開館展示)
豊嶋利雄コレクション
一世紀の時を超え蘇る
書籍文化の誕生以来、常に時代の感性とともにページの間隙にその美しさを静かに育んできた「しおり」という名の芸術。しおりは教会の聖書(The
Book)の目印用として使用されたことが始まりと言われている。初期のしおりは16世紀のシルク製のもので、聖書や祈祷書に用いられていた。18世紀になると革製のものが現れ、ヴィクトリア朝の前期には絹布に刺繍や彩色を施したものや、絹のリボンをつけたものが見られるようになった。その後、保険会社や石鹸会社、ピアノ会社などが宣伝用に作った紙のしおりが多く作られる時代を迎え現在に至っている。
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