2025年08月21日 11:55写真をさらに表示真正(モンモノ)の宝、ここに――未来へ響く真桑文楽
8月9日に開催された「文楽の日」において、本校真桑文楽同好会が『傾城阿波の鳴門~巡礼歌の段~』を上演しました。真桑人形浄瑠璃は、この地域に数百年受け継がれてきた誇りある伝統芸能です。コロナ禍で一時活動を休止しましたが、昨年度から本格的に再開。保存会の皆様の熱心なご指導をいただきながら、3年生2人、2年生4人、1年生6人の新体制で舞台に臨みました。
当初は半分までの上演を予定していましたが、3年生の「最後までやり遂げたい」という強い思いに後輩たちも応え、全員で力を合わせて稽古を重ねました。その真剣なまなざしと懸命な練習は、舞台上で大きな輝きを放ちました。
三味線、太夫、人形遣いを生徒自身が担うのは全国的にも稀な取り組みです。「人形を人間よりも人間らしく」と目指す演技には、地域の伝統を背負う誇りと未来への責任が表れていました。会場からの大きな拍手は、生徒たちの努力と挑戦への最高の賛辞でした。
技と心を受け継ぐあなたたちこそ、この地域の宝。真桑の伝統をさらに高みへとつなぐ次の舞台が、今から楽しみです。
2025年08月21日 11:55
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