―看護職員募集のお知らせ―
現在、看護師さんを募集しております。優遇いたします。(午前・パート)
先日、当院にある難病でかかりつけの独居の御老人が、夏バテを起こして数日間点滴に通った。一向に回復しない。通院も限界であると考え難病を治療し、現在もその方をフォローしている地域の中核病院の主治医に連絡を取った。ベッドは空いているので、今すぐ受診してくれとの返事であった。お互い胸を撫で下ろし、喜びあい介護ヘルパーの送迎車を見送った。すると、翌朝、クリニックのドアーを開けられないで、一人でもがいているそのご老人がいるではないか。主治医からの手紙によると、緊急で検査したが難病の増悪はない。ただの夏バテであって緊急で入院し治療する病状ではない。他の急患の治療でベッドも空けておきたい。仕方ないが帰宅させたとのこと。私は絶句した。夏バテだとしても立派な病気ではないか・・・。
しかし、まず担当医の責任では無いと私は思った。私も、ついこの間まで、総合病院の勤務医で日々、同じような応対に追われていたのである。医師個人の問題というよりは、これは大都会の東京でさえ医療システムが崩壊している一例である。このような例を何度も経験している。今の病院では、専門治療をこなすだけで医師も病院も手一杯でなのである。
昔町中にあった、よろず屋で病状などに関わらず気軽に入院できた、いわゆる老人病院は国の医療費抑制政策のあおりで、多くが潰れてしまったのである。病院を減らした代わりに、家で患者を介護する在宅医療を推進していると国は言うかもしれないが、核家族、老老介護、孤独死、住宅環境が社会問題になる中で、在宅医療が病院に代わる医療になるとは私は思えない。
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