パリ・コミューンとメディアⅡ 同時代人のまなざし、大佛次郎のまなざし
11月13日(日)まで、テーマ展示「パリ・コミューンとメディアⅡ 同時代人のまなざし、大佛次郎のまなざし」を開催中です。
「パリ・コミューン」は、1871年3月、フランスの首都パリに誕生した革命的自治政府です。この史実を題材に、ノンフィクション作品『パリ燃ゆ』が生まれました。
執筆に先立つ取材旅行でパリを訪れた大佛は、ゆかりの地をめぐり、古書店で雑誌やビラなどの史料を蒐集しました。
エッセイ『買物ぶくろ』には、「古本屋の倉庫の鍵をあけて貰い、ほこりと鼠の小便臭い中で長い時間奮闘した。買物にやっきになるとは、我ながら異例のことである。古本屋の主人がフランスのコミュヌの本を、皆日本へ持って帰るつもりか、と高い書棚の梯子の上から大げさなお世辞を言ってくれた。」とエピソードが記されています。
本展では、大佛自身がフランスで蒐集した新聞など収蔵資料の中から、当時のメディアがパリ・コミューンの時代に果たした役割を生き生きと再現する、風刺漫画(カリカチュア)、ビラ、ポスターなど51点を展示しています。
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