6月から内科診療が一部変更になります
土曜日:高瀬 暁先生(東京大学附属病院・糖尿病代謝内科)
(第1土曜日は槇田広祐先生JR総合病院呼吸器内科)
ポリオ生ワクチンは日本からポリオを根絶するために大きな役割を果たしてきましたが、残念ながら1年に一人程度の割合でワクチンによるポリオ感染(VAPP)があります。平成23年5月にも東京都でVAPPが発生しました。日本でのポリオ根絶を継続すると同時に、ワクチンによるポリオ感染という悲劇を繰り返さないためには、不活化ワクチンを接種することが唯一の方法です。現在、世界標準のポリオ不活化ワクチンを個人輸入して接種しています。
今春、ようやく国が動きを見せ、2012年9月より不活化ワクチンの定期接種が始まることが決まりました。生ワクチンはなくなります。承認されたワクチンは当院で接種しているものと同じIMOVAXPOLIOですので、医学的にスムーズに移行できます。今後の接種スケジュールは日本国が提示するものに則っていきます。
現在生ワクチンの接種控えが起きており、接種率が著しく低下して、流行が心配されています。今回の発表により、接種控えが一層進むことが懸念されていますが、当局はいまだ生ワクチンの接種勧奨を繰り返しています。当院では、9月までの間、輸入不活化ワクチンを接種出来るように体制をとっていきます。
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