2025.03.28マイコレクション展 「手書きブラックボードPOP広告展」のお知らせ2025.03.22企画展 「川辺 弘一 映画コレクション展 ~ 前半 ジョン・ウェイン展~」のお知らせ企画展『川辺弘一 映画コレクション展』のお知らせ
2023年6月23日。京都市在住の川辺様より弊館にメールが届きました。
内容は映画資料寄贈に関するご相談でした。資料の持ち主は実父とのことで、87歳を迎えるにあたりコレクションの整理をしたく、どこか引き取り先を探しているとのことでした。遠方の京都の方からのお申し出に畏まりながら返信を差し上げたところ、過日資料の一部とともに二人でご来館いただけました。
お目にかかった持ち主の弘一様は足腰がしっかりとしている上に滑舌も滑らかで、とても87歳とは思えないエネルギッシュな方でした。お話では小学生のころからジョン・ウェインの大ファンで、西部劇を中心にポスターやスチル写真、プログラム、プレスシートなどを集めてこられたとのことでした。持参されたコレクションを拝見すると写真はメモ付きでアルバムにきちんと整理され、プログラムやプレス類は分類が施され大型のクリヤファイルに収められていました。新聞や雑誌のスクラップも多彩で、一目で類を見ない凄いコレクションであることが分かりました。弊館からはこれまでの資料収集や活用の実績をお話ししたところ、「それならば・・」と寄贈の旨を申し出てくださいました。
その後具体的な受け入れ方や運搬の方法などの相談をメールで行い、最終的に寄贈品目のリストを送っていただけることになりました。リストの到着は大量であることから少し時間がかかりましたが全品お預かりすることとし、10月1日にワゴン車2台で京都へ向かいました。向かった先は京都市内に建つマンションでした。映画ポスターやアルバムが詰められた幾十もの段ボール箱で一台を埋め、市販品や家で録画したビデオテープ、DVD及びレコード、書籍、手作りのパネルなどでもう一台も埋めて帰ってきました。
弊館では後にパソコンで検索できるよう、寄贈していただいた資料を独自の書式で登録することになっています。寄贈していただいたポスターやパンフレットなどを一品ずつ写真撮影し、作品名や製作年、出演者名などの情報を添えて登録する作業を現在も継続中ですが、資料を拝見している内に企画展示のテーマが次々と浮かんできました。川辺氏のコレクションで目を引くのは、ジョン・ウェインの資料なら何でも揃っていることと、なかなかお目にかかれない1940年代から70年代の外国映画の資料がたくさんあることです。そこで、本年度は下記の通り前半と後半2回に分けて川辺氏の資料を紹介する企画展を開催することとしました。
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