鍵谷祭記念行事5月作品入賞作品決定‼
夏近し友の水筒氷鳴り
「氷鳴る」と「氷鳴り」、皆さんはどちらがいいと思いますか。きりっとした感じにしたいなら前者、何か余韻を持たせたいなら後者でしょうか。一文字、二文字の違いで俳句の印象や、意味や、韻律が変わってくるところが面白いところですね。ともあれ、友人の水筒、その氷の音に作者が注目したところが巧みで、それが多くの票を集めた所以でしょう。上五(初めの五文字)で潔く切ったところも好感が持てます。
薫風や大仏仰ぎ漏れる声
薫風(くんぷう)とは、初夏に新緑の間を吹き抜けてくる風のこと。「風薫る」と和語で表現することもありますが、この句には漢語がぴったりですね。修学旅行で見た東大寺の大仏は想像を超えて大きく荘厳でした。見上げて思わず感嘆の声があちこちで上がったのを実際に聞いた私にはとても共感できる句です。皆さんも、次回少し難しい、なじみ薄い季語を使ってみる・・・という挑戦をしてみましょう。
三年の月日が空いた苺狩り
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