はぐくむ 音楽専科 「学習発表会を終えて」
はぐくむ 音楽専科 「学習発表会を終えて」
学習発表会が終わりました。どの学年の子どもたちも、発表をやり終えて拍手を受ける表情は、まだ残る緊張感とともにやりきった満足感と称賛の声を浴びる喜びが入り交じり、なんとも誇らしげでもありました。
1曲3〜4分ですが、歌も楽器も体で覚えていくため、ある程度の練習が必要です。役割を分担し、友達と合わせられるようになると、楽しさがぐんと広がってきます。しかし、楽器は自分の担当をすらすらと演奏できるようになるまでが大変です。
発表会の取組が始まると、休憩時間の音楽室には、リコーダーや鍵盤ハーモニカを友達と一緒に練習している子どもたちの姿が多くありました。中でも4年生は、「エーデルワイス」のリコーダーの演奏に苦労していました。リコーダーという楽器は、結構難しいです。指づかいを覚えることだけでなく、指を見ないこと、指で穴をしっかりふさぐこと、タンギングをすること(舌で息の流れを区切る)、息をそっと吹き込むこと(その上、音の高さによって吹き込み方を工夫しなければ、きれいな音は出ない)、・・・気を付けなければならないことがたくさんあります。そして、3拍子のなんと難しいことでしょうか。
「1、2、3、ミーー、ファ、ソ・・・。」
「1、2、3、ミ、ファ、ソ、じゃない?」
友達同士で膝の屈伸を使って拍の数え方を確かめ合う姿もありました。
発表会を終えた子どもたちの感想です。
〇 タンギングに苦戦していたら、友達が「タンギングが苦手なの?意外に簡単なんだよ。」とやり方を教えてくれて、うれしかった。
〇
私は、リコーダーの最後のアルトの部分が分かりませんでした。3拍子なのは分かるけれど、私にとってタンギングをしながら3拍子でやるのは、難しいことでした。一生懸命やったけれど、無理でした。だから、友達に「教えてくれないかな。」と言って一緒にやって、アドバイスをもらいました。そうして、アドバイス通りにやってみると、とてもうまくなりました。
〇
うまくできるこつがなかなか分からなかったけれど、友達とこつの話をしていると、分かってきました。しかも音楽の授業がいつもより楽しくなって、友達と音楽のことについて話したくなりました。
一人で楽器練習を進めるのは大変なことですが、友達と一緒に取り組むことで、ちょっと難しいなと感じることも乗り越えていくことができます。友達と教え合い、励まし合って練習を進め、みんなで一つの曲を仕上げていく。仲間との一体感と、発表会での達成感は、音楽ならではの魅力です。発表会に取り組む過程で得た友達とのすてきな音楽体験を、これからも忘れないでいてほしいと思います。
【はぐくむ】 2024-12-26 11:16 up!