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校長室から(32)
「自分を変える」
「自分を変える」
ビジネスマンの自己啓発本という分類をされる中、その内容からファンタジー小説と紹介されることもある「夢をかなえるゾウ」(水野敬也著)を読み返してみました。
これはちょっぴり不思議なお話で、ごく平凡なサラリーマンが目の前に現れた象の姿をした神様「ガネーシャ」の指導によって自らの人生を変えていく物語です。自分自身を変えていくために、ガネーシャが出す課題を一つ一つこなしていく主人公。これらの課題はそれほど難しいものではないが、「人生をかえるほどの効果」を持つものだという。また、与えられた課題には一見「何の意味があるのだろう?」と疑問に思うようなものもあるのだが、これらの課題は過去に大きな仕事をした偉大な人たちが通過した課題だという。
はじめの課題は、玄関先に無造作に脱いである「靴をきれいに磨く」というのです。神様ガネーシャの口からは意外にも米大リーグで活躍するイチローの名前が出され、「小学生のころからイチローは野球グラブを大切にしてきた。自分を支えてくれるものを大切にできない者は成功しない。」と言い切る。異議を唱える主人公に、神様は「成功しないための一番重要な要素は『人の言うことを聞かない』ことだ、自分の考えにしがみついている。そこに変わろうとしても変われない原因があるのだ。」という。しかも、靴に感謝して磨くように、とさらなる指示が・・・。
こんな風にして、次々に出された課題が「食事は腹八分目に抑える」(自分をコントロールする)、「その日頑張れた自分をホメる」(頑張ったり成長したりすることが「楽しい」ことだと自分に教える)、「明日の準備をする」(結果を出すためには綿密な計画が必要)等々。そして、それらの課題を「実行に移す」ことと「毎日、感謝する」ことが大切だというのです。
様々な出来事を重ねながら、自分を変えるための課題をこなそうと一生懸命に取り組んだ主人公が、最後に一人残った部屋でこうつぶやきます。
「ガネーシャから学んだことの中でも、特に気に入っている教えは、人は楽しいことしかできないということ。自分に厳しい人、限界を超えて頑張る人というのは、その人に特別な意志や強さがあるのだと思っていた。でも、頑張ることが楽しいと感じることができるようになれば、誰だって夢や目標に向かって努力することができる。(いや、その時はその作業を『努力』とは感じていないのかもしれない。)成功している人だけが特別じゃない。僕らは誰だって、あの人たちのように夢を追うことができるんだ。」
その気になれば、学べることは本当に多い。自分の周囲にいる人たちからも、ふと手に取った本からも、私たちは学び、楽しく成長することができるのだと思います。
【校長室から】 2012-08-03 12:17 up!
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