学校だより 8月29日号 つよく やさしく かしこく2023.08.29
2学期が始まりました。朝、久しぶりに会う子供たちの元気な姿を見て、あらためて「学校は子供あってのもの」という原則を実感しています。(心なしか校舎も子供が戻ってきたことを喜んでいるようでした。)2学期は、学校生活にも慣れ、先生やクラスメイトとの関係もある程度できあがった中で、自分の実力を1番発揮し伸ばすことができる時期です。授業日数も多く、学習や運動に集中して取り組むことができます。どの子にとっても実り多い学期になるよう、我々職員も精一杯支援していきたいと考えています。
さて、8月は連日の猛暑に見舞われました。圧を感じる日光と体にまとわりつくような湿気で、迂闊に外に出ることもままならない状態が続きました。ニュース等で報道されているとおり、明らかに世界の気候は新しいステージになり、従来の過ごし方が否応なしに変えられていく時代になったと感じます。
ところで、皆さんもご存じのとおり、地球の歴史には大規模な気候変動が過去に何回かありました。その度に当時の生物界を支配していた生物(恐竜など)が絶滅し、気候変動に対応できた生物だけが生き残り、次の時代の覇者となりました。これは、「状況に応じて変化する柔軟性のある存在だけが生き残れる」ことを示しています。
翻って今の学校はどうでしょうか。「不登校の増加」「いじめ」「学級崩壊」「自殺」「職員の働き方改革」…など、ニュースの記事には毎日のように学校の課題が示されています。これは、子供や社会の変化に学校が対応できていないことを示すものです。もっと言うならば、子供や社会が変化しているのに、学校だけが変化していないのです。もちろん、個々の職員はそれぞれ精一杯の努力をしています。しかし、ここで求められている変化は、学校そのものの在り方や学習方法の在り方などもっと大きなものです。私は、4月に赴任してからいくつかの先進的な取組をしている方の話を聞く機会に恵まれました。どの方の話も、「今の学校の在り方を変えるべき」という点では一致していました。
これから学校が取り組むべきことは「変化」です。国などの行政が施策を変更するのを待つ間に、目の前の子供たちはどんどん不利益を被ってしまいます。今から、学校単位で変えるべきところは変える勇気をもちたいと思います。もちろんトライ&エラーを重ねますから不十分な点や不安な点は多々出てくると思いますが、ご理解ご支援いただければ幸いです。“学校”という存在が絶滅しないためにも、変化を恐れない学校でありたいと考えています。学校だより8月29日号は こちらから
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