2024/02/19
馬頭琴
2年生の国語の教科書に『スーホの白い馬』という題材があります。
スーホ少年は瀕死の白い子馬ハルハを助け、兄弟のように育ってきました。競技会で優勝したハルハを王様に召し上げられますが、ハルハは王宮を逃げ出します。背に矢を何本も刺されながらもスーホのもとに帰り、スーホの腕の中で息絶えた白いハルハ。スーホは夢で告げられた通りハルハのなきがらで楽器を作り、人々の心を癒やしました、というモンゴルを舞台としたお話しです。
でも、子どもたちはなかなかイメージできません。
そこで今日、校長先生の知り合いでモンゴル出身の方に来校してもらいました。
先生はモンゴルが生まれ故郷で、現在は日本や欧米の話をモンゴル語に翻訳する仕事をしているとのことです。
モンゴルの民族衣装を身にまとって、子どもたちにモンゴルの衣食住を説明してくださいました。
画像を提示しながら、興味深いお話しを子どもたちにしてくださいます。
「スーホとハルハもこんなふうにモンゴルの大地を力強く駆けたのかな?」と子どもたちのイメージも膨らみます。後ろにモンゴルの住居であるパオが見えますね。
そして、馬頭琴も持参して子どもたちに見せてくださいました。確かにギターでいうところのヘッドに、馬の頭の装飾がありますね。自分は上手じゃないからと謙遜され、友人が有名な演奏者だからとその方のCDで馬頭琴の演奏を聴かせてくださいました。
モンゴル語も教えてくださり、子どもたちも 「センバイノ―(こんにちは)」「バヤルララ(ありがとう)」「バヤルタイ(さようなら)」の3つの挨拶を覚えました。
講演が終わってからも、馬頭琴に興味津々の子どもたち。
馬頭琴と一緒に、ハイチーズ!
読み聞かせや読書は、頭の中でその場面の情景をイメージし脳が活性化するので、子どもたちにはアニメやドラマを見せるよりも効果的なんだそうですが、今回のような補助的な視覚支援があった方がさらにイメージが次々と溢れてくるそうです。今日、モンゴルの衣食住も馬頭琴も具体的になった2年生は、これからの授業で『スーホの白い馬』についてさらに深く学んでいけることでしょう。
追記。単なる自己満足なんですが・・・
今日、訪問してくださった方々が累計で20万人になりました!! 令和3年の5月に私が学校日記を書き始めたときは、2万8千人弱。あれからこんなにもたくさんの方に訪問していただき、感想をいただき、励ましていただきました。今年度の登校日数もあと18日となりましたが、これからものぞきに来てください!
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