楠那の昆虫たち 〜セグロアシナガバチ〜
楠那の昆虫たち 〜シミ〜
楠那の昆虫たち 〜セグロアシナガバチ〜
7月、8月とセグロアシナガバチが頻繁に観察池を訪れています。この行動は給水のためではなく、巣を冷やすためです。せっせと何度も水を運び、巣にかけて気化熱で冷やし、巣にいる幼虫たちを暑さから守っています。
気化熱は、ハチたちも活用している身の回りの自然現象です。打ち水での温度変化を調べるなど、短期間で取り組める科学研究としてもおすすめです。
【楠那の昆虫たち】 2025-08-22 08:15 up!
楠那の昆虫たち 〜シミ〜
8月21日(木)、理科室でシミをみつけました。8mmという大きさから、セイヨウシミだと思われます。
シミは、紙を食べ、魚が泳いでいるかのような動き方から、漢字では「紙魚」と書いてシミと読みます。脚は3対6本あるのですが、翅(はね)は1枚もありません。翅がないのは、退化してしまったからではなく、未発達のままの状態で3億年を過ごし現在に至っているという、極めて原始的な昆虫だからです。
写真は成虫ですが、シミは、卵から孵化(ふか)したばかりの幼虫と成虫とで、見た目の変化がない無変態の昆虫です。何も食べなくても10か月〜1年間生き延びたというデータがあり、飢餓に強い上に、すばしこい動きができ、小さいサンプル瓶の中でもくるくると動き回っていました。
【楠那の昆虫たち】 2025-08-21 16:58 up!
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