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2024/11/05
「芸術の秋です!~校長の図工作品解説シリーズ②~」
11月に入り秋らしい日が続いています。今週は明日から5年生のフローティングスクールがあるので、なんとか安定した「秋晴れ」を期待したいところです。
前回から始まった
「校長の図工作品解説シリーズ」。今日は中学年の作品を紹介したいと思います。
最初は3年生の作品です。ネットの生きもの図鑑等を参考にしながら、「好きな虫をドカーンと描いてみた!」的な作品づくりです。絵の「主役」がはっきりしていますから、そこは細部までしっかり描きこんで、色付けも丁寧にしていきたいところです。難しいのは背景の処理です。主役の虫は図鑑を見てしっかり描写しましたが、その虫を「どんなところ(世界)」に置くのかは、子どもたちの想像力にかかっています。あまり具体的なものを、あれこれと欲張ってがっつり描きこむと、せっかくの「主役」がぼけてしまいます。主役が引き立つように考えながら、水彩絵の具のよさを生かして、透明感のある背景に仕上げたいところです。写真の絵は、下手をすると画面を汚してしまう「黒色」を使いながらも他の色とのバランスを考えて、すっきりと楽しい世界を描いています。何よりも「主役」がしっかり主張できているのがいいなと思います。
次は4年生の作品です。「虫眼鏡を覗いてみたら・・・」みたいなテーマでしょうか。私(校長)の経験則ですが、中学年の発達段階として、「細かなものを、画面を敷き詰めるようにいっぱい描きこむ」というのが得意な特性があるような気がします。根気よく、丁寧に描きこんで、自分の世界を広げていくというようなイメージです。そういった意味で、写真の作品は、その特性をうまく活かせた作品だと思います。思わず虫眼鏡の中の世界をじっくり覗き込みたくなります。そして、たくさん描きこまれた小さな一つひとつをじっくりと眺めていると、子どもたちが楽しんで「虫眼鏡の中の世界」を描き広げていった気持ちがよく分かります。また、4年生ですから「虫眼鏡」の描写や、それを持つ「手」の描写は、稚拙にならないようにしっかりとよく見て描きたいところです。
子どもの絵の作品というのは、描きたいもの=「主役」が、“ば~~ん!”と明確になっているものが迫力があって素敵だと思いますし、子どもが楽しみながら描いている風景や気持ちが見えてくるような作品が「子どもらしく、子どもにしか創れない」魅力的な作品だと思います。
14:26
私(校長)がいつもありがたいと思うのは、本校には私なんかよりもずっと先にそのことに気づく先生たちがいて、人知れず動いてくれることです。教頭先生は、学校中の扉や窓を開けに回ってくれています。もちろん昇降口も玄関も。教務の
先生は職員室のゴミ箱のゴミをすべて集めて、集積所に持っていき、新聞・郵便物等の取入れや配布もしてくれます。出遅れた私は、遅ればせながらゴミ袋をもって校舎周辺のゴミ拾いに出かけます。
そんなことを3人がかりで、毎朝ばたばたとやっているのですが、いつもはこれを朝早くから労務員の
さん一人が全部やっていてくれているんだなと改めて思い知らされるわけです。一人の仕事の大きさ、一人の存在の大きさを実感する今日この頃です。本校の教職員、カウンセラーや通訳の先生たちも全部全部含めて54名。一人ひとりの責任ある仕事と子どもたちへの愛情で387名の子どもたちを見守り支えています。