佐藤愛子著『花はくれない 小説
佐藤紅緑』は、父・佐藤紅緑の波乱に満ちた生涯を、娘の眼から赤裸々に描いた感動の長編です。佐藤紅緑は、明治7年、現在の弘前市に生まれ、俳人・劇作家・小説家としての道をあゆみ、のちに「あゝ玉杯に花うけて」などの少年小説の大家としてその名を残しました。
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作家・佐藤愛子は、大正12年に佐藤紅緑とシナの二女として生まれ、今年、生誕100年を迎えます。昭和25年、同人雑誌『文藝首都』に処女作「青い果実」を発表。44年「戦いすんで日が暮れて」で直木賞を、54年に『幸福の絵』で女流文学賞を受賞。平成12年、佐藤家の人々の「荒ぶる血」を描いた大河小説「血脈」で菊池寛賞を、27年『晩鐘』で紫式部文学賞を受賞します。ユーモラスなエッセイにもファンが多く、28年『九十歳。何がめでたい』が大ベストセラーとなりました。
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