2013-12-27
富士山世界文化遺産登録記念ロビー展示「古代富士郡の人々と富士山のかかわり~富士のふもとの古代郡衙~」富士山世界文化遺産登録記念ロビー展示「古代富士郡の人々と富士山のかかわり~富士のふもとの古代郡衙~」平成25年6月25日(火曜日)~平成25年12月22日(日曜日)頃まで
当館では富士山世界文化遺産登録を記念し、ロビー展示「古代富士郡の人々と富士山のかかわり~富士のふもとの古代郡衙~」を開催しております。
現在の富士・富士宮市域にほぼ相当する古代の富士郡は、「富士」の名を冠する唯一の郡であり、「布自(ふじ)」や「冨」と書かれた土器も多数出土しております。貞観6年(864年)の富士山の大噴火以後は郡衙(古代の役所)の機能も徐々に衰えていきますが、一方で標高500m前後の山岳地帯において富士山の神を鎮める祭りを執り行ったとみられる遺跡が形成されたことも、最近の調査で判明してきています。
このたびの展示会では、通常は複製を展示している「布自(ふじ)」墨書(ぼくしょ)土器(富士市東平遺跡、奈良時代)の実物や、初公開となる山岳遺跡出土土器(富士市岩倉B遺跡)を通じて、奈良・平安時代の人々と富士山のかかわりを探っていきます。富士山世界文化遺産登録記念テーマ展「富士山東泉院と富士山信仰」平成25年10月12日(土)~12月22日(日)
富士市今泉に存在した富士山東泉院は富士山南麓地域の中心寺院の一つとして、市内にある五つの浅間神社を管理し、神事や祭礼といった年中行事を執り行っていました。今回の展示会では、富士山の世界文化遺産登録を記念して、富士山東泉院に伝わる富士山関連の資料や、静岡県を中心とした構成資産について紹介し、人々が富士山に抱く思いに触れる機会を提供したいと思います。