2014-07-13
第53回企画展 “富士山の下(ふもと)に灰を雨(ふ)らす”~富士の噴火と古墳時代後期の幕開け~第53回企画展 “富士山の下(ふもと)に灰を雨(ふ)らす”~富士の噴火と古墳時代後期の幕開け~
開催中です!!(2014/07/12)古墳時代の富士山噴火にスポットをあてた企画展が、ついにはじまりました。充実の展示図録も大好評販売中です(48頁、400円)。第53回企画展 “富士山の下(ふもと)に灰を雨(ふ)らす”~富士の噴火と古墳時代後期の幕開け~平成26年7月12日(土)~10月13日(月・祝)
今からおよそ1,500年ほど前の古墳時代に富士山南麓から噴火した「大淵スコリア」と呼ばれる火山灰は、近年における富士市域周辺の発掘調査の蓄積や研究によってその降下範囲や年代観が定まりつつあり、文献記録のない時代における富士山の確実な噴火事例の一つとして、現在注目されつつあります。
今回の展示では「大淵スコリア」の降下前後において、大きな変質を遂げる古墳時代社会の様子をご紹介していきます。また、同時期に起こったとされる富士川河口断層帯の活動や群馬県・榛名山の噴火もとりあげることで、度重なる災害で疲弊していたであろう古代人がとった「復興政策」を推理し、同じく震災後の社会を生きる現代の私たちにとっても共有できる教訓を探っていきたいと思います。