7月17日(火)
この度の豪雨で亡くなられた方々にご冥福をお祈りいたします。また、心労の続く日々をお過ごしの方も多いかと思います。1日も早い復旧を重ねてお祈りいたします。
7月12日(木)、早朝5時半、自宅を出ようとしたときに携帯電話がなりました。同僚でした。「先生、雨は大丈夫ですか。こちらは雨で大変です。家も‥。」その時、全く状況が飲み込めませんでした。自宅を出発し、「国体道路」から「瀬田線」へ。そこには、恐ろしい光景が広がっていました。白川が氾濫しそうな勢いで、全てを飲み込む勢いでした。白川の左岸を高森に向かうのが私の通勤ルートですが、この時「このままでは飲み込まれる」と思い、急いで大津に抜け、国道57号線に移動しました。大津を抜け、立野のそばにさしかかると、国道が川のようになっており、あちこちに流木や物が流されてきていました。水の勢いもすさまじく、「このまま流されはしないか」という恐怖でとにかく前進しました。阿蘇に来て15年、初めての光景でただならぬ事態と思いました。しかし、自然の猛威は想像を超えていました。帰宅時に見た、立野の山の斜面、白川の様子には絶句するしかありませんでした。
週末に阿蘇市に同僚の家に行きました。家の中は、土砂にまみれていました。隣の家の一人暮らしのおばあちゃんは、途方に暮れていました。先週、記録会で訪れたアピカは、畳や家具、ゴミとなった生活用品などが山積みされ、東北の震災を思い出さずにはいられませんでした。
自然の前では、私たち人間は本当にちっぽけな存在であることを痛感させられました。そして当たり前の暮らしがいかに尊いのかということもです。私や孫が盆に返るのを心から待ってくれている実家で暮らす両親、毎日サッカー三昧のふたりの子ども、喧嘩相手のつれあい、うまくいかないことに苛つくことも多い私ですが、改めて家族について考えさせられました。そして毎日を悔いを残さないように懸命に生きようと思います。
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