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校長室から(39)
知識偏重より「活用力」
知識偏重より「活用力」
知識偏重より「活用力」。これは12月4日付けの京都新聞朝刊にあった見だし。読んでみるとPISA調査の結果がV字回復したと記述されています。その理由として学校の授業や高校入試に考えを探りいれる記述式問題が取り入れはじめられた結果と分析しています。学力が1年や2年でそう簡単に上がらないことを現場の教員が一番よく知っていますが、しかし取り組まなければ学力が向上しないのも事実です。このコラムに「社会を支えるために求められる学力」また「自らテーマを設定して探究する力やプレゼンテーション能力」などに取り組み続ける必要があるというコメンテーターの記述を紹介しています。社会はいつの時代も変容します。その変容に対応できる能力は資料や知識の活用を通して思考力や判断力、表現力を自分自身のものとして身につけることです。いま大学のレポートでは、ネット情報の切り貼りで済ます学生が多いと聞きます。そういうレポートにはその学生個人の考えが盛り込まれていません。正しい情報を記述することが点数に繋がるという知識重視の弊害がこういう所に出ているように感じます。「思考・判断・表現」に正解値はありません。大事なことは自分がどのように考え行動するかということ。その力は日常の授業から培われるしか方法はありません。
【校長室から】 2013-12-04 11:54 up!