2013年9月1日(月)
夏休みが終わり、子どもたちの元気な笑顔が集いました。
本日は1限目に全校朝礼を行いました。校長先生のお話を紹介します。
『夏休みが終わりました。とても暑い日が多かったですが、健康に過ごせましたか。気温が37度、38度という日もありましたね。
さて、イチロー選手の話です。新聞にも大きく載っていました。アメリカ大リーグ、ニューヨークヤンキースのイチロー選手は日米通算、4000本安打を達成しました。プロになってから4000本のヒットを打ったということです。100年を超える大リーグの歴史でも、4000本の大台に達したのは、4256本のピート・ローズと4191本のタイ・カッブ、この2人だけなのです。そのインタビューの中で、「4000安打を打つには、8000回以上の悔しい思いをしてきた。それと常に向き合ってきた」、イチロー選手はそう話しました。イチロー選手の言葉にはとても重みを感じます。3割のヒットを打つことが難しいプロ野球ですから、4000本のヒットの陰には8000回以上、ヒットを打てなかった悔しさがあった。そして、それをバネにしてトレーニングを積み、1打席、1打席に集中し、努力を積み重ねてきたということなのです。
これまでに彼が打ち立ててきた記録は数知れません。一部を紹介しましょうか。愛工大名電高からドラフト4位でオリックスに入団し、そのわずか3年目から7年連続でパリーグの首位打者となります。一度だって取るのが難しい首位打者を7年連続で獲得したのです。その後、アメリカに渡り、大リーグのマリナーズに移ったその年には、首位打者、盗塁王、新人王となって、リーグMVPとなります。これだってすごいことなのですが、さらに、アメリカの野球ファンをびっくりさせたのは、その3年後のこと。1シーズンに262本ヒットを打って、大リーグ年間最多記録を更新しました。これはなんと、84年ぶりの新記録だったのです。84年間、誰もできなかったことを、体も決して大きくない日本の選手がやってしまった。30歳の時でした。そして、39歳になったイチロー選手が打ち立てた記録が、今回の4000本安打なのです。まさに、たゆまぬ努力、その積み重ねの結果です。まだまだ頑張ってくれそうですね。イチロー選手の話は、とても5分や10分では話せません。今日は彼のすごさを少しだけ紹介しました。彼の生き方や考え方など、また機会を見つけて話したいと思っています。
続きを読む>>>