2011年10月04日
遺作展「磯貝猛の北アルプス」
これからの展覧会
2012.1.5(木)▶2.26(日) 地階展示室
関根学撮影≪若武者≫
ハヤブサは鷲鷹の仲間であり、主に海岸線の断崖や岩壁などに一年を通して暮します。数キロ先まで見通すことのできる鋭い眼力を駆使し、飛翔している鳥を空中で捕らえて狩りをします。一方繁殖には、「餌となる鳥が多い、獲物が見つけやすく飛翔の妨げとなる障害物がない」場所の選定が重要です。厳しい環境でもハヤブサは子孫を残すべく、毎年繁殖行動を繰り返しています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災により、海岸線は津波により深刻なダメージを受け、ハヤブサが営巣していた崖のほとんどは崩壊し、様相は一変してしまいました。しかし、震災発生から2週間後交尾する2羽を観察することが出来ました。
関根は住環境の不備に苛まれながらも、新たな命を宿し再繁殖しようとするハヤブサたちの健気な姿と、被災者が復興へ向けて懸命に尽力されている姿と重ね、「いきもの」の普遍性を感じるとともに畏敬の念を抱きながらカメラを向けています。
関根の捉えた凛々しく気高いハヤブサの表情からは、東北新幹線の呼称としての名に恥じぬ強さと、たくましさを感じ取ることが出来ます。本展では第3回田淵行男賞入賞作品20点とあわせ、「東日本復興のシンボル」としてハヤブサの逞しさを表出した作品をあわせて紹介します。
[協力] 「東京写真月間2011」実行委員会(公益社団法人 日本写真協会)
イベント情報
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