コレクション展示 版画ーイロとクロー
版画 ー
イロ
とクロー
2023年2月4日(土)〜3月12日(日)
今回の展示では、当館の所蔵品や日夏耿之介コレクションから、版画作品を紹介します。
江戸時代、日本では浮世絵版画が隆盛していました。しかし明治維新により西洋から銅版や石版の印刷技術が移入され、浮世絵版画は衰退していきます。やがて明治40年代、洋画家の中から「自画・自刻・自摺」による創作版画の運動がスタートします。これは従来の絵師・彫師・摺師の分業ではなく、一人の作者が全てを行うことで芸術家の創造性を発揮しようとするものでした。こうして版画は再び注目されるようになり、以後は様々な版画家たちを輩出していきます。
版画は、インクを摺り取るという性質上、色彩にかかる比重が大きくなります。たとえば長谷川潔は漆黒の深みを求めてマニエール・ノワールの技法を研究し、オノサト・トシノブは明瞭な色面を求めてシルクスクリーンを試みました。本展では彼らがみせるイロとクロの世界をお楽しみいただきます。
2023年2月7日
びはくにゅーす3月号ができました!
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2023年2月7日