特別陳列「太田用成生誕180年記念「七科約説」を生んだ飯田の医学・本草学」飯田出身の太田用成(1844-1912)は、明治前半に、虎岩武(現飯田市伊豆木出身)、柴田邵平と共に西洋医学書を翻訳し、『七科約説』を出版した医者です。時代が江戸から明治へ変わり、医療も漢方医学から西洋医学へ移り変わるなかで、『七科約説』は医者を目指す数多くの人に読まれたと言われています。
太田用成生誕180年の節目に開催される今回の展覧会を通して、医学や本草学の観点から太田用成や田中芳男を育んだ飯田の歴史を探ります。
チラシPDF⇒R6特陳チラシ菱田春草常設展示 第49期「《鎌倉時代闘牛の図》―古典へのまなざし―」今回の展示では春草の学生時代に焦点をあてます。春草は明治23年からの5年間、東京美術学校に学びました。ここで校長・岡倉天心から、日本の古典様式を重視しつつ、西洋の写実法を加えるよう指導を受けました。そして春草は狩野派や大和絵などを学習し、制作に活かしていきます。本展では《鎌倉時代闘牛の図》など、春草の古典学習の成果をご覧いただきます。
菱田春草 《鎌倉時代闘牛の図》 明治27年(1894) 本館蔵
菱田春草 《五味子に小禽》 明治24年(1891)頃 本館蔵
下村観山 《稚児文殊》 明治28年(1895) 本館蔵
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