2013年 11月 20日 (水曜日)
根岸小わんぱく寄席・・・落語ってなに?
今日は、根岸小学校の観劇で「わんぱく寄席」が行われました。1〜3年と4〜6年に分かれて2回の高座(公演)でしたが、国語の学習の中で、「伝統文化に親しむ」という内容があります。ご存知のように「落語」は江戸時代からの300年以上にわたる日本の伝統文化といっても過言ではないものです。「じゅげむ」や「まんじゅうこわい」などの落語を取り扱う教科書もあります。今日も落語家の「橘家 蔵之助(たちばないえ くらのすけ)」さんがわかりやすく落語について説明をしていただきました。言葉の世界ですが、扇子や手ぬぐいなどの「小道具」や身体を使った「仕草」なども重要なことだということがわかりました。蔵之助師匠の落語の他に「太神楽曲芸」の「翁家 小花(おきなや こはな)」師匠の曲芸には子どもたちも驚きでした。また、「入船亭 遊一(いりふねてい ゆういち)」師匠の軽快な落語にも大笑いでした。テレビの笑点などで落語家の方は子どもたちにもなじみが深いのですが、本物の落語にふれる機会はあまりないというのが実情です。落語では落語家の方が目線を変えることで、登場人物の変化を聞いている人に伝えます。また、聞いている人は語りの中から様々な場面を想像します。今、子どもたちの環境は、テレビやゲーム機に代表されるように視覚的な刺激にあまりにも慣れてしまっている気がします。
五感からの刺激を自分の中でイメージして楽しむことも大切なことかもしれません。また、そのためには「よく聞く」ということも必要となってきます。落語には「笑い」が必ずあります。今日の落語の中にも「笑い」がたくさんありました。落語の「笑い」は決して人をバカにしているのではなく、相手と同じ目線だからこそ起こる「笑い」なのだと思います。だから、そこにはほのぼのとした心地よさがあるのだと思います。きっときょうの鑑賞会の中で、何か大切なものを子どもたちが感じてくれたら最高です。(写真は、落語の仕草を体験する下学年の代表で出た子どもたちの様子と曲芸にチャレンジした3年の藤後先生の様子です。)
掲示者: | 2013年 11月 20日 (水曜日) 11時44分