ビル・ゲイツ氏からの贈り物
観覧温室の南側にある「きのこ文庫」は、ベニテングタケをモチーフにしたほかにはないユニークな書庫です。4基の書庫には自由に閲覧できる絵本などが約2400冊収納されており、子どもたちに親しまれています。
今年の4月、本の定期点検を行なっていたところ、英語の本4冊が見つかりました。
その時は、関係者のだれもが最近インバウンドが増加するなか、読み終えた本を棚に入れられたものだと思っていましたが、本を手にしてページを繰ろうとしたところ、ビル・ゲイツ氏のメッセージカードが本の扉に貼られており、そこには「あなたが手にしている本は、私が置いた5冊のうちの1冊です。」との記述があったことから、さらに4基の書庫をくまなく探したところ、最後の1冊と小さなかわいい妖精の人形が見つかりました。
クリスマスプレゼントとして、世界中にこっそりと配架されたチャーミングでさりげない所作はゲイツ氏らしい振る舞いだと思われますし、世界100箇所のうち、日本で唯一当園が選ばれたことはとても名誉なことです。(アジアでは、他に韓国、タイ、シンガポール、インドが選ばれています。)
半世紀にわたりぶれることなくデジタル社会を切り開き、世界と人類に多大な利便性をもたらした第3次産業革命の巨人であり、世界最大の慈善家でもあるゲイツ氏から選ばれた世界100箇所への贈り物は、100周年を目前にする当園へのエールと捉え、次の100年に向けて、IT社会の種を蒔かれたゲイツ氏にあやかって、植物がもたらす未来への種を蒔く植物園として人類社会への貢献に微力ながらも尽くしたいと決意を新たにいたしました。
詳しくはこちら(ビル・ゲイツ氏からの贈り物)リンクを御覧ください。
文化生活部文化生活総務課 植物園