過ぎ去れば短いと思うし、振り返れば懐かしいと感じることもある。
冬の植物園、真っ白な霜におおわれ生気を失った芝生、すべての葉を落とし寒風に揺れる木々たち。黒々とした土をさらし、色気のない花壇。これが視界に映る景色だけれども、サクラの花芽は徐々にふくらみ、冬眠しているチューリップの緑芽はいまかいまかと凍土を突き破るのを待っている。サクラやチューリップは冬期の低温にさらされ、持して春に開花する。冬なくして咲くサクラはない。人も同じではないか。人生ぬるま湯ばかりではなく、誰もが苦しみと悲しみを経験する。その苦しみや悲しみを乗り越えた先に花が咲く。開けない夜はなく、春の来ない冬もない。春は苦しみ悲しみと根雪を溶かし、陽気を先取りする「早春の草花展」はまもなく開幕する。
早春の草花展 2月10日(金曜)から3月12日(日曜日)まで
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